テレビ東京系で、1月7日(金)午後8時から、新春ドラマ『優しい音楽 ティアーズ・イン・ヘヴン 天国のきみへ』が放送されました。
ドラマで使われたのは、90年代のクラプトンを代表する傑作バラードTears In Heaven「ティアーズ・イン・ヘヴン」です。
絆と再生の物語「自分は一人ではない」と思える、元気になれるヒューマンドラマがコンセプトのドラマでした。
視聴できなかった方の為に、ドラマの内容を簡単にご紹介します。
新春ドラマスペシャル 優しい音楽 ティアーズ・イン・ヘヴン 天国のきみへ
新春ドラマ『優しい音楽 ティアーズ・イン・ヘヴン 天国のきみへ 』は、絆と再生の物語。
原作:瀬尾まいこ 脚本:岡田恵和
舞台は鎌倉。女子大生が江ノ電の駅で、ある青年と出会った事から運命の歯車が動き出します。
それぞれが忘れられない過去から新たな一歩を踏み出すまでの〝再生〟が描かれ、音楽がつなぐ愛と絆の感動のドラマです。
主人公の鈴木千波(女子大生)を演じる土屋太鳳は、「私が女優として意識してきた『命に向き合う』というテーマを、ある意味、総括するような存在になるのではないかと予感しています」と、この作品に期待を寄せています。
また、このドラマのタイトルにある音楽とは何かとの問いには、土屋は少し考えてから「相棒」と答えました。
その理由は、「役作りをする時、音楽を聴きながら考えます。悔しい時、元気を出したい時も音楽を聴いています」だそうです。
つまり、音楽には力があり、命への新たなパワーを育むということでしょうか。
忘れられない過去から新たな一歩踏み出すまでの〝再生〟を ティアーズ・イン・ヘヴン(Tears In Heaven) の曲でドラマ全編にわたり彩っています。
どうして、このドラマに エリック・クラプトンの『Tears in heaven』が選ばれたのでしょうか。
それは・・・この曲が作られた背景にあると思います。
Tears In Heaven「ティアーズ・イン・ヘヴン」は息子に捧げた曲
悲しい事に、エリック・クラプトンの息子(当時4歳)は、クラプトンの自宅の窓から転落死してしまいました。
その息子に捧げた曲として知られていますが、また、クラプトン自身が息子を失った悲しみを乗り越え「強くならなくては」と決意する歌とも言われています。
この曲を作ることにより、ずっと自宅に引きこもっていたクラプトンは悲しみに区切りをつけ音楽界への復帰をしています。
最愛の息子の死と向き合い、悲しみを乗り越え、一歩を踏み出す為に作った曲。きっと、クラプトンだけでなく、多くの人の〝再生〟を彩ってきた曲だと思います。
また、Tears in heaven は、全英5位、全米2位、オリコンでも1位になるなど、日本でも大ヒットしたアメリカ映画(1992年製 監督:リリ・フィニー・ザナック)『ラッシュ』という麻薬を扱った映画でも使われました。
『ラッシュ』のあらすじー男女の捜査官が身分を隠して麻薬の潜入捜査に入るのですが、売人の目の前で自ら麻薬を注射したりして、麻薬中毒を偽らなくてはならない為、負けそうになります。そんな時、二人はお互いを励まして試練に立ち向かっていくのです。ラストは切ないですが、麻薬問題を真剣に考えさせられる作品です。
Tears in heaven は、聴いているだけでも心にしみますが、ドラマや映画のいい場面で流れるとより感情が盛り上がりますね。
エリック・クラプトンはロック界の貢献者
1945年3月30日 77歳 イギリス、サーレー州リプリー生まれました。当時の親の事情からクリプトンは、生後から祖父母に育てられ孤独な少年時代を送ったといわれています。成長したクリプトンはキングストン・アートスクールで学ぶかたわら、17歳でギターをプレイし始めています。
若い人達は知らないと思いますが、今の50代後半~60代の人達の若かりし頃、ロック全盛期で、猫も杓子もと言っていいほど、ロックバンドを組んだり、エレキギターやドラムなどを始める人が多かった時代でした。
ロックミュージシャンも人気絶頂でしたが、その中でも、エリック・クラプトンはすでに大御所の地位を築いてました。
当時の世界3大ロックギタリストと言えば、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジ、そしてエリック・クラプトンでした。
そして、現在も、ギタリストとして、ボーカリストとして、作曲者として積極的に活動を続けているアーティストです。
本当にすごい方ですね。エリック・クラプトン、これからもいい音楽を創り続けてください。